小児整形外科は難しい?
2018年04月1日 院長ブログ
整形外科は赤ちゃんから高齢者まで幅広い年齢層を対象としています。
小児整形外科は整形外科の中でも、また小児特有の病態があったり病状の訴えがはっきりしなかったりで、悩むことも多くあります。その中でも最近の症例を幾つか紹介します。
まずは2歳の女の子。段差を飛び降りて足を痛めたと受診し、レントゲンを撮ると脛の骨が見事に折れていました。泣いて暴れるのを必死で押さえるので、ズレが酷くならないようにドキドキしながらギプスを巻き、何とか固定をしました。
6週間でギプスを外し、怪我から3ヶ月余りの現在は、元気に歩いています。
次に3歳の男の子。救急病院で肘内障の整復を受けたが、その後も痛がって動かさないと翌日当院を受診。
Xpでは異常は見られませんが、上腕部の遠位に腫れがあり骨折を疑いシーネ固定をしました。2週間で仮骨形成が見られ、骨折を確認しました。
現在は骨癒合が得られ、痛みもなく動かせています。
もう一例は11歳の女の子で膝の腫れと痛みがあり、発熱も出てきたため関節炎を疑い小児科に紹介したところ、インフルエンザとの返答でした。上気道症状の訴えがなかったのですが、小児科で診てもらって助かりました。
小児疾患はわかりにくくて苦労することも多いですが、治って元気になった姿を見ると、その何倍も報われる気がします。