コラム 2021年7月号 熱中症にご注意を!

2021年07月6日 コラム

梅雨の時期ですが、少しずつ暑くなってきましたね。

前回6月のコラムでは「水分補給」についてお話ししました。この季節になると懸念されるものが『熱中症』です。

今回は熱中症について詳しくお話しします。

熱中症はスポーツをする人や子どもに関わらず、高齢者にも多く注意が必要です。

そもそも熱中症とは!?

体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。

Ⅰ度:現場での応急処置で対応できる軽症:熱失神・熱けいれん

○立ちくらみ(脳への血流が瞬間的に不十分になったことで生じる)

○筋肉痛、筋肉の硬直(発汗に伴う塩分の不足で生じるこむら返り)

○大量の発汗

Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中等症:熱疲労

○頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感

Ⅲ度:入院して集中治療の必要性のある重症:熱射病

○意識障害、けいれん、手足の運動障害

○高体温(体に触ると熱い。いわゆる熱射病、重度の日射病)

<熱中症が起こりやすい場所>

具体的には、次のような環境では注意が必要です

・気温が高い、湿度が高い

・風が弱い、日差しが強い

・照り返しが強い

・急に暑くなった

 意外なところでは、気温が低い日でも湿度が高いと熱中症にかかりやすくなります。また、家の中でじっとしていても室温や湿度の高さから熱中症にかかることもあり、救急要請時の発生場所では、住宅等居住施設が全体の37%を占め最も多く、次いで道路・交通施設が25%を占めています。最近ではこの様な室内型熱中症が注目されています。

<熱中症を予防するには?>

○ 暑さを避ける

・外出時にはなるべく日陰を歩く、帽子や日傘を使うなど。

・家の中では、ブラインドやすだれで直射日光を遮る

・扇風機やエアコンで室温・湿度を調整するなど。

○ 服装を工夫

・素材は、吸収性や通気性の高い綿や麻など

・熱がこもらないよう、襟ぐりや袖口があいたデザインもおすすめです。

・薄着のほうが涼しいとはいえ、インナーを着たほうが肌とインナー、インナーとアウターの間に空気の層ができ、外からの熱気を遮断してくれます

○ こまめな水分補給

・暑い日には知らずしらずのうちに汗をかき、体内の水分が失われているもの。のどが渇く前からこまめに水分を補給しましょう。

・コーヒーや緑茶などのカフェインが多く含まれている飲み物、アルコール類は利尿作用があるので適しません。

・汗をかくと、水分と一緒にミネラルやビタミンも失われます。水分補給だけではなく、ミネラルも補給するようにしましょう。

・スポーツ飲料は水分とミネラルを同時に補給できますが、糖分が多いのが欠点。飲み過ぎには注意!ミネラルを補給するには、麦茶などのいいでしょう。

○ 暑さに備えた体作り

・ウォーキングやランニングなどの運動で汗をかく習慣をつけ、日頃から暑さに身体を慣らしておきましょう。

<熱中症の応急処置>

 熱中症が疑われる場合は、次のような応急処置を行いましょう。

1. 涼しい環境に移す

風通しの良い日陰や、クーラーが効いている室内に

2. 脱衣と冷却

衣類を脱がせて、体内の熱を外に出します。さらに、露出させた皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などで仰いだり、氷嚢で首やわきの下、太ももの付け根を冷やし、体温を下げます。

3. 水分と塩分を補給する

冷たい水、特に塩分も同時に補える経口補水液やスポーツ飲料などを。ただし、意識障害がある場合は水分が気道に流れ込む可能性があります。また、吐き気や嘔吐の症状がある場合には、すでに胃腸の動きが鈍っていると考えられるので、口から水分を入れることは避けましょう。

<こんなときには医療機関に!>

・熱中症を疑う症状があり、意識がない、または呼びかけに対する返事がおかしい場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
・水分を自力で摂れない場合は、医療機関へ。
・また、水分を自分で摂れ、必要な応急処置を行ったものの、症状が改善しない場合も、医療機関に行きましょう。

参照:臨床スポーツ医学 Vol.37,No10

参照:(公社)全日本病院協会 みんなの医療ガイド「熱中症について」

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