コラム 2024年7月号 アイススラリーについて

2024年07月1日 コラム

元気に夏を過ごすために熱中症対策は欠かせないものです。皆さんはどのような対策をしていますか?                                                    日傘・帽子・扇子やミニファンなど、身体の外側から熱中症対策を取られている方が多いかと思いますが、身体の内側からの対策も重要です。               

今回は、身体の内側からクールダウンさせる方法として近年注目されている「アイススラリー」という飲み物をご紹介します。

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アイススラリー』とは「ice(氷)」と「slurry(泥漿。ドロッとした混合物)」という2つの英単語からなる言葉です。微細な氷と液体から作られるシャーベット状の飲み物で、マイナス1℃という低温の為、よく「飲める氷」や「液状の氷」などと表現されます。

 

『アイススラリー』の効能は、大きく2つあります。

①深部体温の上昇を防ぐ                        

②上昇してしまった深部体温を短時間で効率よく下げる

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深部体温とは、脳や臓器などの内部の温度の事を指します。内臓の働きを守るた

めに、深部温度は外側からの影響を受けづらいと言われていますが、高温多湿な環境や運動により深部温度が上昇する事があります。元々外側からの影響を受けづらいため、一度深部温度が上がる外側から冷やしても、すぐには熱を逃すことができず熱中症の危険性が増してしまいます。

そのため、熱中症の予防には身体の中から冷やすこと、深部体温の上昇を防止することが大切になってきます。その手段として注目されているのが『アイススラリー』です。

ポイントは氷にあります。氷には解ける際に熱を吸収するという効果があります。そして、氷と身体が接する表面積が大きいほどその効果は高くなり、氷の粒子が小さいほどその表面積は大きくなります。

『アイススラリー』は細かく砕いた微細な氷と液体で作られる飲み物です。この微細な氷のおかげで、水やクラッシュアイスなどよりもさらに短時間で深部体温を下げることが出来るため、熱中症対策としてとても有効とされています。

 

〇アイススラリーを摂取するタイミング

『アイススラリー』を飲むタイミングとしておすすめなのは、「運動前」です。炎天下では運動前に飲んでおくことで、深部体温の上昇を抑えられ、熱中症予防に効果的です。国立スポーツ科学センターの研究結果では。体重の1㎏あたりで約7.5g程度、体重60㎏の方では450g位をこまめに摂取すると十分な深部体温の低下が認められます。一気に摂取すると身体の中を直接冷やすため、飲みすぎると内臓が冷えすぎて消化活動に支障が出てくる恐れがありますので摂取の仕方も十分気をつけて熱中症予防に努めていきましょう!

 

 

参考文献:「競技者のための熱中症対策ガイドブック(実践編)」独立行政法人日本スポーツ振興センター/パフォーマンススポーツセンター/国立スポーツ科学センター(JISS)

熊本市東区御領の整形外科クリニックです。お子様の成長やスポーツに関する悩み、働く世代の方々の痛みやしびれ、高齢の方々の歩行や動作の不安や障害など骨、関節、筋肉に関する問題など、ご相談ください。

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