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コラム 2024年11月号 ビタミンDの大切さ

2024年11月1日 コラム

健康な体作りに欠かせないビタミンDですが、

実際どのくらいビタミンDを摂取すれば良いか分からない人も多いのではないでしょうか。

1日に必要なビタミンDの目安は、18歳以上から男女問わず8.5μgで、1日の上限摂取量は100μgです。

しかし、日本人は男女ともに必要量を摂取できていないため、慢性的なビタミンD不足の傾向にあります。

特に女性は男性よりもビタミンD不足に陥りやすいと言われています。

その原因の一つが、過剰な紫外線対策をしているからと考えられます。

ビタミンDは日光浴を通じて生成されます。

日焼け止めは、

散歩や徒歩圏内での買い物などはSPF10~20、PA+または++、軽い運動や春・秋のレジャーではSPF20~30、PA++または+++、夏のレジャーや海、プールなど長時間炎天下にいる場合はSPF40以上、PA+++以上を使用すると良いでしょう。

【ビタミンDの骨粗鬆症への効果】

ビタミンDは、腸管におけるカルシウム吸収を促進し、血中カルシウム濃度を維持し骨のカルシウムを正常に保ちますが、不足すると骨は細く脆くなります。

ビタミンDは、閉経後女性の骨粗鬆症の予防にも役立ちます。

【ビタミンD不足は、妊娠中や出産後の体調にも影響】

妊娠中のビタミンD不足は切迫早産や妊娠糖尿病などのトラブルに関係しているという報告もあります。

ビタミンDの摂取量が多いと、少ない人よりも

抑うつ症状のリスクが軽減し、妊娠期間中にビタミンDを摂取することが、産後うつの予防に繋がるとされるそうです。

【ビタミンDは妊娠を希望している人や妊娠中の女性にも嬉しい働き】

ビタミンDと生殖補助医療の関係性を調査した結果によると、ビタミンDが充足、不足、欠乏している人では着床率や妊娠率、さらには出生率や流産率にも差があったと報告されています。

また、ビタミンDには良い卵子を作り、受精卵を子宮へ着床させやすくする作用があり、多嚢胞卵巣症候群ではビタミンDの摂取により症状が改善したとの報告もあります。

【ビタミンDを多く含む食品】

ビタミンD2  きのこ類 など

ビタミンD3  魚類 など

最後に

ビタミンDは、丈夫な骨の維持や、

妊娠を希望している人、妊娠中や産後など、

健康な体を保つためさまざまな動きをしています。

日頃の食事や日光からビタミンDの摂取を心掛けましょう。

熊本市東区御領の整形外科クリニックです。お子様の成長やスポーツに関する悩み、働く世代の方々の痛みやしびれ、高齢の方々の歩行や動作の不安や障害など骨、関節、筋肉に関する問題など、ご相談ください。

診療内容:整形外科・スポーツ整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

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