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コラム 2021年4月号 子どものトレーニング

2021年04月4日 コラム

新年度がスタートしました!今回は大人とはちょっと違った子どもに対するトレーニングのお話です。

子どものからだ

子どもには、身長や体重などの身体の量的増加である「成長」と、精神、運動などの機能的成熟の「発達」という大人にはない大きな特徴があります。この成長と発達には大きな個人差があり、成長、発達が早い子供は体力やスポーツの能力が優れていることが多いと言われています。

子どもの骨は完成すると成長できないことから、成長軟骨というものが存在します。また、関節を円滑に動かし、ショックを和らげる役割をもつ関節軟骨も成人に比べて多いという特徴があります。

子どもの筋肉、靭帯は柔軟性があり、身体のしなやかさが優れているものの、損傷を受けやすく、筋肉の損傷や靭帯や腱が付着する部位では骨、軟骨ごと剥離する障害が起こりやすいものです。子どもへの過度なトレーニングは、こういった怪我につながるリスクが高いです。

子どもを外で遊ばせていますか??

子どもは本来、「遊びとして行う運動」を通して動作を習得し身体能力を高めていくことから「遊び」がこどもにとって最も自然なトレーニングとされています。現代の幼児では「走る」「跳ぶ」「投げる」「捕る」などの運動能力が30年前に比べて全体的に低下していることが報告されています。その背景には身体を動かす遊びの減少があることが指摘されています。

子どものトレーニングの主な目的

①スポーツを楽しむために必要最低限の体力や技能を習得する

②スポーツ障害を予防する

③スポーツに関する知識を身につける

④競技力の基礎となる体力の向上

子どもの成長・発達段階とトレーニング

子どものトレーニングには指導者や保護者の強い思い入れもあり、オーバートレーニングになりやすいことも懸念されています。子供の発達、成長に合わせ、目的に沿ったトレーニングを行うことでより楽しく、より長くスポーツを楽しむことができるのではないでしょうか。

ひとつ参考にしてみてください♪

参照 臨床スポーツ医学 Vol.37,No.4

熊本市東区御領の整形外科クリニックです。お子様の成長やスポーツに関する悩み、働く世代の方々の痛みやしびれ、高齢の方々の歩行や動作の不安や障害など骨、関節、筋肉に関する問題など、ご相談ください。

診療内容:整形外科・スポーツ整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

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