コラム 2022年5月号 雨の日の転倒・転落。外傷後の応急処置について

2022年05月1日 コラム

もうすぐ雨の多い季節に入りますね

雨の日や雨が止んだ後は、足が滑って転んだり、転落したりとケガをする人が増加します

転倒や転落時の体勢によっては大きなケガにつながることがあります

           ⚠ 転倒・転落時に多いケガ

⚠ 転倒・転落時に尻もちをついた👉(尾骨骨折・胸腰椎の圧迫骨折・大腿骨骨折など)

⚠ 転倒・転落時に手を着いてしまった👉手関節骨折(橈骨遠位端骨折など)

⚠ 転倒したときに足を捻った・転落したときに足から落ちた👉(足関節捻挫や骨折・踵骨骨折など)

⚠ 転倒したときに顔面から転倒してしまった👉(頬骨骨折など)

⚠ 転落したときに肩から落ちてしまった👉(上腕骨骨折・肩関節脱臼骨折・鎖骨骨折など)

⚠ 転倒したときに膝を着いてしまった👉(膝蓋骨骨折)

⚠ 転落時に肘から落ちた👉(上腕骨顆上骨折)

転倒・転落すると骨折しやすい部位も多く、特に高齢者の方、骨粗鬆症の治療を受けている人は骨折のリスクが高くなりますので注意が必要です。

骨折まではしなくても擦り傷・切り傷・挫創など、縫合が必要な深い傷を負うこともあります。

        ☔ 転倒・転落しやすい環境や状況

☔ 濡れている階段を昇降しているとき

☔ 傾斜のある濡れた道路を歩いているとき

☔ 濡れた落ち葉が積もっている場所を歩いているとき

☔ 濡れた路面をバイクや自転車で走行中にしているとき(スリップ事故)

☔ 濡れている遊具で遊んでいて足を滑らせたとき

☔ 濡れているうんていをしているとき手が滑ったとき

☔ 革製の靴・ヒールのある靴・スリッパ等で足元の悪い所を歩いているとき

        🚑 外傷を負った時の応急処置について

🚑 <骨折が疑われる時の応急処置>

●患部を安静に保ち動かさないようにする

●心臓よりも高い位置に患部を挙上する

●アイスノンや氷水を準備し患部をアイシング(冷却)する(長時間冷やすと凍傷などを引き起こすため15分~20分ほど冷やし、間隔を空けてアイシングする)

●患部を圧迫し、腫れや内出血が増強しないようにする(強く圧迫しすぎると循環障害を起こす可能性があるので注意する)

🚑 擦り傷や切り傷の応急処置

● 傷口は石鹸を泡立てて綺麗に流水で洗う(傷のある部位に砂や泥が付いたままになっていると感染症の危険性が高まり、傷の治りも悪くなります)

● 出血が止まらず 傷が深い時にはしっかりと圧迫し病院へ受診する

外傷を負った時に素早い応急処置を行うことで、治療期間が長引かず回復も早くなります。

        まとめ ( ^)o(^ )

雨の降る日や雨が上がった後、足元の悪い所は十分に気を付けて行動するようにしましょう。もしケガを負った時は応急処置を行い、ケガの程度によっては病院へ受診し早期に治療を受けるようにしましょう。

熊本市東区御領の整形外科クリニックです。お子様の成長やスポーツに関する悩み、働く世代の方々の痛みやしびれ、高齢の方々の歩行や動作の不安や障害など骨、関節、筋肉に関する問題など、ご相談ください。

診療内容:整形外科・スポーツ整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

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