コラム 2023年8月号 パーソナルトレーニングによる事故増加について〜気になる症状がある時には早めに病院受診を〜
2023年08月1日 コラム
皆さんはパーソナルトレーニングを受けたことはありますか?
パーソナルトレーニングとは1対1で体力、筋力向上やダイエット、リハビリに取り組むことです。
経済産業省によると、去年のフィットネスクラブの利用者は2憶1000万人を超え増加傾向となっています。
しかしながらこのような相談も増えています。
「バーベルを持ち上げた時に腰を痛め入院して手術を受けた」
「筋肉の損傷で全治1ヶ月以上。弁護士に対応を依頼している」
近年、パーソナルトレーニング中に起きた事故件数が増えているという記事が話題となっています。
消費者庁の調査によると昨年の事故件数は50件を超え過去最多となりました。
読売新聞オンラインによりますと、
全国の消費生活センターには、パーソナルトレーニング中に起きた事故の相談が寄せられており2017年4月から昨年2月までの相談件数は計105件、相談者の約9割は女性でした。
内訳は神経、脊髄の損傷と筋肉、腱の損傷が各21件で骨折も7件ありました。
4人に1人は治療に1ヶ月以上かかる重症でした。
ではどのようにしてこのようなトラブルを防ぐことができるでしょうか?
国民生活センターは予防策として
・補償内容の事前確認
・体力テストを基にしたプラン作成
・トレーナーとの綿密な意思疎通
を利用者に呼びかけています。
「トレーナー」は資格不要で誰でも名乗れます。指導者を選ぶ際には、慎重に検討しましょう。膝が痛い、腰が痛いなど少しでも心配な症状が現れた時には、我慢することで大きな怪我につながることもあるので、早めに病院を受診することをお勧めします。
正しいトレーニング方法でより健康になれることを目指していきましょう!
参考記事:読売新聞オンライン