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コラム 2024年6月号 運動と花粉症

2024年06月1日 コラム

くしゃみをしている人のイラスト(花粉症)

花粉症対策としては、まず花粉との接触をなるべく避けるために、マスクやメガネなどを使うことが多いと思いますが、実は身体を動かすことも、間接的に花粉症に対する反応を和らげる効果が期待できます。運動がもたらす身体的な変化について紹介します!

                    ①身体を温める効果

普段の生活で活動量が減ってしまうと、熱を産生する筋肉を使わなくなってしまうので体温が低下します。身体の抵抗力を高める働きをもつ免疫細胞は、平熱時に比べて低体温状態で過ごしているとその働きが低下し、花粉症などのアレルギー反応を引き起こしやすくなることが懸念されます。

②筋肉を使うことで基礎代謝を上げる効果

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: dumbbell_woman.png

運動を行うと筋肉が伸び縮みを繰り返し、身体の中から熱を生み出して基礎代謝が高まります。基礎代謝量がアップすると血液循環がよくなって身体が温まることはもちろん、エネルギーを生み出す際に出る余分な水分を体外に排出する働きが高まります。鼻水や鼻づまりなどの症状をやわらげ、鼻やのどの粘膜を乾燥から守ることで花粉による刺激を軽減させることが期待できます。

③運動によるストレス解消効果

精神的なストレスは筋肉を緊張させて血流を悪くしてしまい、鼻やのどの粘膜を乾燥させます。粘膜が乾燥した状態では異物を排除することが難しく、粘膜内に花粉やウイルスが侵入しやすくなり、花粉症を引き起こしたり、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったりします。運動をすると精神を安定させるセロトニンというホルモンが多く分泌されるため、身体を動かすと気分がスッキリし、ストレス解消に役立ちます。

                        ④生活リズムを整える

深呼吸のイラスト(男性)

睡眠不足を始めとする生活リズムの乱れは、身体の免疫力を低下させますが、日中に適度に身体を動かすことは、自然な入眠を促しやすくなります。規則正しい生活を送るためにも運動は生活の一部として取り入れることが大切です。

以上のポイントからわかるように、肩甲骨や首から肩、表情筋を含めた目元周囲の筋肉を動かし、血流を良くすることが花粉症対策の運動になります!

  

  

花粉がつらいからといって身体を動かさない状態が続いてしまうと、身体の免疫力は低下しやすく、さらに症状が悪化することにもなり兼ねません。運動効果を最大限に活かすためにも、ぜひ出来ることから身体を動かすようにしてみましょう。

熊本市東区御領の整形外科クリニックです。お子様の成長やスポーツに関する悩み、働く世代の方々の痛みやしびれ、高齢の方々の歩行や動作の不安や障害など骨、関節、筋肉に関する問題など、ご相談ください。

診療内容:整形外科・スポーツ整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

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