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コラム 2024年12月号 4つのロコモの予兆が発表されました

2024年12月1日 コラム

 

日本整形外科学会は2024年9月、20歳代以上の男女1万人を対象にした身体の状態や生活状況に関するインターネット調査の結果を公表しました。

ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)へと進行する人は、

(1)階段の昇り降り

(2)急ぎ足での歩行

(3)休まず歩き続けること

(4)スポーツや踊り

が困難だと自覚することが兆候として表れやすいとして、これら4兆候を「ロコモサイン」と命名されました。

1つでも当てはまる場合は注意が必要であるとし、痛みがある場合は整形外科への受診、痛みがない場合でも適切な運動療法を勧めることで、ロコモへの進行を予防するよう呼びかけました。

「ロコモの原因は運動不足、肥満や筋力の低下、骨や関節の障害などですが、ロコモになると、ますます体が動かなくなり、筋力の低下や肥満が進むという悪循環が起こります。結果、ロコモが進行してしまうのです。」

国内の40歳代以上のロコモ人口は4660万人と推計され、高血圧や糖尿病(疑い含む)の有病者数(それぞれ4300万人、2000万人)を上回るとも言われています。ロコモが進行すると将来、要介護となるリスクが高まるとして、日本整形外科学会ではロコモ減少を目指した啓発活動を行っています。

早期発見のためには、ロコモの予兆を見逃さないことです。ロコモの予兆に気づき、早めに手を打てばロコモやその先の要介護の予防につながるといいます。

国立長寿医療研究センターより

対策としては、運動を始めることです。30代、40代から運動の習慣をつけるのが理想ですが、遅すぎるということはありません。忙しいサラリーマンなら、通勤時にいつもより歩幅を広くして早歩きをする、

運動する暇がないなら、毎日の生活にちょっとした動作をつけ加える。たとえば、掃除をキビキビとやる、テレビを見ながらストレッチをする、駅やデパートでは必ず階段を使う、など「ちょい足し運動」から始めるといいでしょう。

日経メディカル

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202409/585733.html

日刊ゲンダイ Digital

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/health/362110

熊本市東区御領の整形外科クリニックです。お子様の成長やスポーツに関する悩み、働く世代の方々の痛みやしびれ、高齢の方々の歩行や動作の不安や障害など骨、関節、筋肉に関する問題など、ご相談ください。

診療内容:整形外科・スポーツ整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

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