背中・腰が痛くて動くのがつらい!?背中が丸くなって身長が縮んだ!??
脊椎圧迫骨折
脊椎圧迫骨折は、上下方向からの力が加わって生じる背骨の骨折です。正常な背骨では高所からの転落など大きな力が加わらなければ生じない骨折ですが、年齢とともに骨がもろくなり、尻もちをつく、椅子に勢いよく座る、などの軽微な衝撃でつぶれる場合や、知らない間に徐々に体の重みを支えきれずに椎体がつぶれてしまうことがあります。閉経後の女性に多く、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)も大きな原因の一つと言われています。骨折を生じると少しの体の動きでも腰や背中に痛みを感じ生活が著しく制限されてしまいます。治療が順調にいけば、数ヶ月で骨折が癒合して痛みも軽減します。
原因と病態
尻餅をついた後から背中や腰が痛い
物を持ち上げてから背中が痛い
朝起き上がる時に痛くて動けない
痛くて寝返りができない
圧迫骨折の治療をしているが痛みが続いている
背中が丸くなった
検査・診断
問診
いつ、どのような状況で、どんな痛みが出現したのかなどを聞き取ります。体のどこが痛いのか、痛み以外にしびれなど神経の障害を生じていないかを確認します。
レントゲン検査
骨折の確認、また骨折による椎体変形を確認します。しかし、レントゲンでは新しい骨折では当初レントゲンでは分からないものがあります。また、新しい骨折なのか、すでに治ってしまい変形のみ残っているのかも判断困難です。
MRI
MRIでは、新しい骨折なのか治ってしまっているのかの診断をします。
治療
一般的に新鮮な圧迫骨折の治療は、痛み止めを飲んで安静にするだけであったり、しっかりとしたコルセットを装着したり、入院して治療したりと様々な方法が行われています。治療方法によっては、疼痛が長く続いたり、長い安静のために体力が低下してしまったり、骨折が治らない偽関節化の可能性が高かったりする場合があります。
また、薬物療法が中心となります。食事や運動といった生活習慣の改善も重要です。骨粗鬆症の治療に用いられる薬剤は、骨吸収を少なくする薬 (骨吸収抑制薬)、骨形成を助ける薬 (骨形成促進薬)、カルシウムの吸収量を増やす薬 (骨・カルシウム代謝調整薬) の3種類に大別されます。高齢の方の場合、古い骨が新しく置き換わるのに時間がかかるため、ある程度長期間の服薬が骨密度を向上させるために重要です。
薬物療法は、自己判断で服薬を中止することなく、医師の指示に従うようにしましょう。また治療には、バランスのよい食事と適度な運動が効果的です。生活習慣の改善は、骨粗鬆症を予防する観点からも大切です。
熊本市東区御領の整形外科クリニックです。お子様の成長やスポーツに関する悩み、働く世代の方々の痛みやしびれ、高齢の方々の歩行や動作の不安や障害など骨、関節、筋肉に関する問題など、ご相談ください。
診療内容:整形外科・スポーツ整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科