頚椎捻挫(むち打ち損傷)
追突事故により頚椎が過度に後ろに持っていかれた後、次いでうなずくような動きとなることで生じます。いわゆる「むち打ち」です。外傷性頚椎症候群という言い方もします。
原因と病態
追突事故によって発生する頚椎捻挫は、衝撃速度が低いにもかかわらず発生する恐れがあります。損傷は、首周りにとどまり、靭帯、椎間板、椎間関節、首周囲の筋群など、様々な障害部位が言われていますが、一般に画像診断で異常を認めません。
症状
首の痛みや不快感、首の動きが悪くなること以外にも、腕から手指の痛みやしびれ、脱力などの頚肩腕症状や、頭痛、めまい、耳鳴り、耳閉感、動悸、吐き気、顔面の紅潮、全身の倦怠感、集中困難など様々な症状を呈します。受傷翌日となって症状が出現する場合もあります。天候に左右される場合も多く見られます。
検査・診断
症状をしっかりと問診したうえで、レントゲン検査にて頚椎の異常がないかを確認します。必要に応じてMRI検査を行います。
治療
受傷してすぐは消炎鎮痛剤や筋弛緩薬などによる痛みの緩和を図ります。痛みを和らげるために、電気治療やストレッチなどリハビリテーションを併用することもあります。安静や固定は必ずしも必要ではなく、速やかに日常生活に復帰することが望ましいとされています。
熊本市東区御領の整形外科クリニックです。お子様の成長やスポーツに関する悩み、働く世代の方々の痛みやしびれ、高齢の方々の歩行や動作の不安や障害など骨、関節、筋肉に関する問題など、ご相談ください。
診療内容:整形外科・スポーツ整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科