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膝前十字靭帯損傷(ACL)

膝前十字靭帯(ACL)は関節の安定性のためにとても重要な靭帯です。損傷すると「膝が抜ける」、「膝がはずれる」、「膝がずれる」などといった不安感が出て、日常生活やスポーツに支障をきたします。怪我してすぐのACL損傷は一部を除き、ギプス固定では治癒しないこと、さらに放置した場合、半月板や関節軟骨の損傷をきたす可能性があり、痛みや膝のひっかかり感が出てくることもあります。日常生活で不安感を生じる方やスポーツ選手などの活動性の高い方には手術的治療がすすめられます。

原因と病態

ACL損傷は、スポーツ活動中に発生することが多く、ジャンプからの着地、急停止、急な方向転換(カッティング動作)などによって発生します。
受傷機転も「接触型」「非接触型」に分けられます。接触型は、ラグビーやアメリカンフットボールなどでタックルを受ける事により直接外力が加わり損傷(断裂)すること。非接触型は、サッカーやバスケットボールなどのプレー中のジャンプからの着地や方向転換、スキーでは軸脚になった方から転倒や着地し強く捻り、膝がガクッと外れて損傷(断裂)すること。

怪我をした瞬間には、何かブチッと切れたような音(ポップ音)や、膝が突然はずれたといった感覚を生じたりします。しばらくすると(数時間~数日)、関節内に徐々に血がたまり、膝全体が腫れて痛みを伴うようになります。損傷による出血が少ない場合には、半月板損傷(40~60%合併する)や軟骨損傷、他の靱帯損傷が合併していなければ、多少の腫れは伴いますが強い痛みを感じることはほとんどありません。怪我をしてしばらくすると、膝の腫れも次第におさまり痛みも軽減しますが、膝をひねったり、急に止まろうとしたりする時に、膝くずれなどの不安感(Giving Way:膝が抜ける、膝がはずれる)を感じるようになります。半月板や関節軟骨の損傷を合併していると痛みやひっかかり感を伴うことがあり、断裂した半月板がロッキング(断裂した半月板が関節に挟まる)している場合には膝がまっすぐに伸ばせないなどの症状も伴います。

診断

徒手検査

腫脹や可動域の確認

不安定性テスト(ラックマンテスト、前方引き出しテスト、ピボットシフトテスト)

レントゲン検査

骨傷の確認

MRI検査

半月板、骨、軟骨など合併損傷の確認

治療

保存療法 と 手術療法 の2つがあります

保存療法 

リハビリを中心とし膝関節周囲の筋力強化を行いながら、必要に応じて装具を装着し、日常生活動作の獲得とスポーツ活動への復帰を目指します。しかしこの場合、膝崩れを繰り返すことにより半月板や関節軟骨への損傷が2次的に起こるリスクが高くなります。以前ではACL損傷はスポーツ選手の間で手術療法が重要であると言われてきました。損傷後スポーツをやめれば問題なしとされていましたが、近年では膝の老化(変形性変化)の進行が早まり、人工関節置換術に至る確率が高くなるとの統計結果が出たことから若年者であっても基本的に手術を勧めています。

手術療法 

縫合しても血行不良から再損傷のリスクが高いため、再建術を選択します。再建術に使用するものとして2種類あり骨付膝蓋腱(BTB)か半腱様筋腱、薄筋腱(STG)を使います。それぞれ長所、短所があるため医師と相談の上、スポーツの競技特性や社会復帰等の状況に応じて術式を選択します。

復帰までには

術後1ヶ月で日常生活を送れるようにし、術後3ヶ月からJogを開始し、術後6ヶ月でスポーツ復帰を目指しますが、コンタクトスポーツや激しい動きのスポーツ復帰までは7−9ヶ月かけてレベルアップすることが多いです。
競技復帰の目安としては、以下が挙げられます
・正常な関節可動域と靭帯の安定性が獲得
・大腿筋力(ハムストリングス、大腿四頭筋)の回復
・危険肢位(Knee-in等)にならないような十分なスキル、フォームの獲得
・実際のスポーツ活動で不安感がない状態

首の痛み首の痛み
肩の痛み肩の痛み
肘の痛み肘の痛み
手の痛み手の痛み
腰の痛み腰の痛み
股関節の痛み股関節の痛み
膝の痛み膝の痛み
足の痛み足の痛み
リウマチ性疾患リウマチ性疾患
骨粗鬆症・骨折・脱臼骨粗鬆症・骨折・脱臼
キズキズ
交通事故交通事故

熊本市東区御領の整形外科クリニックです。お子様の成長やスポーツに関する悩み、働く世代の方々の痛みやしびれ、高齢の方々の歩行や動作の不安や障害など骨、関節、筋肉に関する問題など、ご相談ください。

診療内容:整形外科・スポーツ整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科