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膝の内側が痛い!?膝が内側に抜けそうになる!!?

膝内側側副靭帯損傷(MCL)

膝関節に存在する内側側副靭帯(MCL)は膝の4つの主要な靱帯の1つです。このMCLは膝関節の内側の安定性を保つ働きをしています。受傷機転は、膝関節に外側から内方向への衝撃や膝より下腿に捻りが加わることで損傷します。膝の靭帯損傷の中で最も頻度が高いです。単独で損傷することは少なく、十字靭帯や半月板と合併して起こることが多いです。

原因と病態

ラグビーやアメリカンフットボール、サッカー、バスケットボールなどのコンタクトスポーツでは、膝外側から内側への外力(タックル)により、関節に外反、または外旋力が強制されたときにMCLは過緊張して、最終的には断裂しやすくなります。スキーでの転倒時、ジャンプ着地時、ツイスト時などでも発生します。

症状

膝の内側の痛み、腫れ

膝の内側を圧迫すると痛い

膝を曲げ伸ばしした時に痛い

膝を内側に反られると、グラグラ、ガクッとする(不安定感)

検査・診断

徒手検査

圧痛、ストレステスト

レントゲン検査

変性、骨傷の確認

エコー検査

MCL損傷の程度の有無、不安定性の評価

MRI検査

MCL断裂の有無、その他半月板・十字靭帯の損傷の有無の確認

重症度は下記のように分類されます。
Ⅰ度 痛みのみで膝の左右への不安定がない。 
Ⅱ度 痛みがあり、30度膝屈曲位で主に左右方向に不安定である。
Ⅲ度 痛みが強く、30度屈曲位と完全伸展位で不安定である。

治療

MCL損傷の大半が保存療法で治癒することが多いとされており、重症度により治療は異なります。

Ⅰ度損傷

歩行は可能です。関節が固くならないように、可動域訓練を行います。また大腿やその他の関節の筋力低下を予防するため筋力訓練を行います。その後、可動域と筋力が健側と同等レベルまで改善したら、スポーツ復帰となります。

Ⅱ度損傷

1~2週間程度ギプスシーネやニーブレースで固定後、靭帯矯正サポーターを装着し可動域、歩行訓練を行っていきます。膝装具は一般的には6週間以上装着します。膝の可動域と不安定性が健側と同等レベルまで改善したらスポーツ復帰です。

Ⅲ度損傷

原則的には保存的治療を行います。ただし、Ⅲ度損傷は十字靭帯損傷や半月板損傷を合併している事が多く、特に前十字靭帯の手術が必要になる場合が多いので注意が必要です。 Ⅰ度、Ⅱ度損傷の治療同様、ギプスシーネやニーブレースで固定後、サポーターに切り替えリハビリを行います。

首の痛み首の痛み
肩の痛み肩の痛み
肘の痛み肘の痛み
手の痛み手の痛み
腰の痛み腰の痛み
股関節の痛み股関節の痛み
膝の痛み膝の痛み
足の痛み足の痛み
リウマチ性疾患リウマチ性疾患
骨粗鬆症・骨折・脱臼骨粗鬆症・骨折・脱臼
キズキズ
交通事故交通事故

熊本市東区御領の整形外科クリニックです。お子様の成長やスポーツに関する悩み、働く世代の方々の痛みやしびれ、高齢の方々の歩行や動作の不安や障害など骨、関節、筋肉に関する問題など、ご相談ください。

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